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【ブランク加工】とは?板金加工の基礎と種類方法選びのポイントを徹底解説

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【ブランク加工】とは?板金加工の基礎と種類方法選びのポイントを徹底解説
会社名:株式会社アーバンカンパニー 現記事URL:https://www.kk-urban.co.jp/media/Column/a50 記事タイトル:【完全ガイド】ブランク加工とは?3つの種類と選び方、コスト削減の秘訣を徹底解説 上位化キーワード:ブランク加工 会社URL:https://www.kk-urban.co.jp 内部リンク戦略: この記事からリンクを送るべき関連ページ (URL:https://www.kk-urban.co.jp/media/productexamples) この記事へリンクを送るべき既存ページ (URL:https://www.kk-urban.co.jp/contact.html)

はじめに:その「ブランク加工」、本当に最適ですか?


「ブランク加工」は、板金加工の品質、コスト、納期を左右する極めて重要な最初の工程です。
しかし、その重要性が見過ごされがちで、「どの加工方法が自社の製品に最適なのか分からない」
「コストが思ったより高い」「品質にばらつきがある」といった課題を抱えている担当者様は少なくありません。

なぜなら、ブランク加工にはレーザー加工、タレットパンチプレス(タレパン)加工、シャーリング加工など複数の種類があり
それぞれに得意な形状、材質、板厚、ロット数が異なるためです。

製品の要件を無視して加工方法を選ぶと、オーバースペックによるコスト増、あるいは品質の低下を招く可能性があります。

例えば、単純な直線カットのみの製品に高コストなレーザー加工を選択したり
複雑な形状の製品をタレパンで無理に加工しようとして歪みが生じたりするケースが典型例です。

この記事では、板金加工のプロフェッショナルである株式会社アーバンカンパニーが
ブランク加工の基礎知識から、各工法のメリット・デメリット、そしてコストと品質を両立させるための最適な加工方法の選び方まで
具体的な事例を交えて徹底的に解説します。この記事を読めば、貴社の製品価値を最大化するブランク加工の知識が身につきます。

ブランク加工の全体像|高品質な製品作りはここから始まる


ブランク加工とは、1枚の大きな金属板(鋼板)から、製品の展開図に合わせた形状を切り出す
板金加工における最初の工程
です。「抜き加工」とも呼ばれ、この工程の精度が、後工程である「曲げ」や「溶接」の品質に直接影響します。

家づくりで言えば、設計図通りに木材を切り出す「木材の切り出し」に相当します。
ここで寸法が狂ってしまうと、どれだけ優れた大工が組み立てても、歪んだ家しか建ちません。

同様に、ブランク加工で正確な形状を切り出せなければ、精度の高い製品は生まれないのです。

株式会社アーバンカンパニーでは、最新鋭の加工機と熟練の技術を組み合わせ、±0.1mmという高精度なブランク加工を実現し
あらゆる製品の品質基盤を支えています。

【比較表】3大ブランク加工の種類とメリット・デメリット


ブランク加工には、主に「レーザー加工」「タレットパンチプレス(タレパン)加工」「シャーリング加工」の3つの方法があります。
それぞれに一長一短があり、製品の特性に合わせて使い分けることが重要です。

以下に、各加工方法の特徴をまとめました。この表を見ることで
それぞれの違いが一目で分かり、貴社の製品にどの加工方法が適しているかの判断材料になります。

加工方法 メリット デメリット 得意な加工
レーザー加工 ・金型不要で、複雑な曲線形状も自由に加工可能
・試作や多品種少量生産に最適
・切断面が滑らかで美しい
・タレパンに比べて加工速度が遅い傾向
・厚板になるほど加工コストが上がる
・ガスを使用するためランニングコストが高い
・デザイン性の高い製品
・複雑な輪郭を持つ部品
・試作品、小ロット品
タレットパンチプレス(タレパン) ・金型(タレット)によるプレスで高速加工が可能
・多数の穴あけや定型形状の加工が得意
・中~大量生産でコストメリット大
・金型が必要なため初期費用がかかる場合がある
・金型の形状以外の加工はできない(ニブリング痕が残る)
・複雑な曲線は苦手
・多数の丸穴や角穴がある製品
・制御盤、ラックなど
・中~大ロット品
シャーリング加工 ・上下の刃で切断するため、加工速度が非常に速い
・直線カットのコストが最も安い
・直線カットしかできない
・切断面に若干のバリやダレが生じる
・長方形や正方形の板材切り出し
・大量の材料の一次加工


このように、各加工方法には明確な特性があります。アーバンカンパニーでは、これらすべての加工方法に対応可能。
お客様の図面、予算、納期をヒアリングし、累計10,000件以上の加工実績から得た知見をもとに、最適な工法をプロとしてご提案します。

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数字で見る!アーバンカンパニーのブランク加工成功事例

適切なブランク加工の選択が、いかに大きなインパクトをもたらすか。ここでは、私たちが実際に手掛けた改善事例を2つご紹介します。

理論だけでなく、実際の成功体験を知ることで、ブランク加工の選定がより具体的にイメージできるはずです。

【事例1:医療機器メーカーA社様】
課題: 複雑な形状の部品をタレパンで加工しており、ニブリング痕(つなぎ目の跡)の処理に手間がかかり、加工コストが高騰していました。
提案: 最新のファイバーレーザー加工機への変更を提案。金型不要で滑らかな切断面を実現できるため、後処理工程が不要になることを説明しました。
結果: 後処理工程の完全撤廃により、部品1個あたりの加工コストを25%削減。さらに、リードタイムも3営業日から2営業日へ短縮することに成功しました。

【事例2:建材メーカーB社様】
課題: 大量生産するパネル部品のブランク加工を、すべてレーザー加工で行っており、生産性とコストに課題がありました。
提案: 製品形状を分析し、タレパン加工とシャーリング加工を組み合わせたハイブリッド工法を提案。直線部分はシャーリングで高速切断し、穴あけ部分のみタレパンで行うことで、レーザー加工機をより複雑な製品に割り当てられるようにしました。
結果: 生産性が1.8倍に向上し、月間の製造コストを約150万円削減。生産ライン全体の効率化にも貢献しました。


これらの事例はほんの一部です。他の多様な業界での加工事例もございますので、ぜひご覧ください。

その他の製品事例はこちら

【お悩み解決】ブランク加工のよくある質問とプロの回答

ここでは、お客様から頻繁に寄せられるブランク加工に関する質問とその回答をご紹介します。
多くの方が抱える疑問を解消することで、よりスムーズな発注や設計に繋がります。

Q1. 試作品1個だけでもブランク加工をお願いできますか?

A1. はい、もちろん可能です。株式会社アーバンカンパニーでは、試作品1個の製作から、数千個単位の量産まで、柔軟に対応しております。特に金型の不要なレーザー加工機を活用することで、試作品を迅速かつ低コストでご提供できます。設計変更にも柔軟に対応いたしますので、お気軽にご相談ください。

Q2. 対応可能な材質と板厚を教えてください。

A2. 鉄(SPCC, SPHC)、ステンレス(SUS304, SUS430)、アルミ(A5052など)を中心に、幅広い材質に対応しております。板厚に関しては、加工方法にもよりますが、薄板の0.5mmから厚板の12mmまでの実績がございます。特殊な材質や指定の板厚についても、まずはお問い合わせください。

Q3. 図面がないのですが、手書きのスケッチからでも製作可能ですか?

A3. はい、対応可能です。手書きのスケッチや簡単なポンチ絵、あるいは現物をお送りいただければ、弊社の技術スタッフがヒアリングの上、CADデータを作成し、図面化するところからサポートいたします。創業50年以上の経験を活かし、お客様のアイデアを形にするお手伝いをいたします。

「複雑形状」「コスト」「納期」目的別・最適な加工方法の選び方

「結局、自分の製品にはどの加工方法がいいの?」という疑問に答えるため、目的別の選び方をフローチャート形式で解説します。
このチャートを使えば、最適な加工方法を簡単に見つけ出すことができます。

【ブランク加工 選定フロー】

Step 1: 加工形状は?

  • A. 直線カットのみシャーリング加工が最も高速・低コストです。
  • B. 曲線や複雑な形状を含む → Step 2へ

Step 2: 生産ロット数は?

  • A. 試作・少量(~100個程度)レーザー加工が金型不要で最適です。
  • B. 中~大量(100個以上) → Step 3へ

Step 3: 穴の数や定型形状は多いか?

  • A. 多いタレットパンチプレス(タレパン)加工が高速でコストメリット大。
  • B. 少ない、または非定型な形状レーザー加工が柔軟性で優れます。

これはあくまで一般的な選定基準です。

実際には、材質、板厚、求められる精度、後工程との兼ね合いなど、複合的な要素を考慮する必要があります。
例えば、大量生産でも非常に高い切断面品質が求められる場合は、レーザー加工が選ばれることもあります。
最終的な判断に迷われた際は、ぜひ私たち専門家にご相談ください。

貴社の製品仕様とビジネス要件に最適な、コストパフォーマンスの高い加工方法を提案いたします。

なぜアーバンカンパニーが選ばれるのか?他社との決定的な違い

ブランク加工を請け負う会社は数多くありますが、その中で株式会社アーバンカンパニーがお客様から選ばれ続けているのには、明確な理由があります。
それは、「最新鋭の設備力」「長年の経験に裏打ちされた技術力」、そして「一貫生産体制による対応力」の3つの強みを高いレベルで兼ね備えている点です。

1. 最新鋭の設備力: 私たちは、高出力のファイバーレーザー加工機や、多数の金型を自動交換できるサーボモーター駆動のタレットパンチプレスなど、常に業界最先端の設備への投資を惜しみません。これにより、従来では難しかった複雑な加工や短納期への対応を可能にしています。設備の性能を数値で比較すると、旧式のCO2レーザーに比べ、ファイバーレーザーは薄板の加工速度が最大3倍向上しています。

2. 50年以上の経験と技術力: どんなに優れた設備も、それを使いこなす「人」がいなければ宝の持ち腐れです。弊社には、勤続20年以上のベテラン技術者が多数在籍しており、材質の微妙な特性や機械のクセを読み取り、最適な加工条件を設定します。この職人技により、機械の性能を120%引き出し、図面以上の品質を実現します。

3. ブランク加工から塗装・組立までの一貫生産体制: 私たちの最大の強みは、ブランク加工だけでなく、その後の曲げ、溶接、塗装、組立まで、すべての工程を社内で完結できる一貫生産体制です。これにより、工程間の移動ロスや複数業者との調整手間を削減。お客様にとっては、「発注先を一本化できる」「納期管理が容易になる」「輸送コストが削減できる」という大きなメリットに繋がります。この体制により、平均して約15%のリードタイム短縮を実現しています。

まとめ:最適なブランク加工で、品質とコストを両立させるために

本記事では、板金加工の根幹をなす「ブランク加工」について、その重要性から具体的な加工方法の種類、そして目的別の選び方までを網羅的に解説しました。

重要なポイントを改めてまとめます。

  • ブランク加工は板金加工の最初の工程であり、製品全体の品質を決定づける。
  • 加工方法には「レーザー」「タレパン」「シャーリング」があり、それぞれに得意分野が異なる。
  • 製品の形状、ロット数、コスト、納期などの要件に合わせて最適な工法を選ぶことがコスト削減と品質向上の鍵となる。
  • 業者選びでは、設備力、技術力、そして一貫生産体制の有無が重要な判断基準となる。

もし、あなたが「ブランク加工のコストを見直したい」「品質をさらに向上させたい」「信頼できる加工パートナーを探している」とお考えなら、ぜひ一度、株式会社アーバンカンパニーにご相談ください。創業50年以上の実績と最新の技術で、貴社の課題解決に貢献することをお約束します。

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